今日は、展示期間終了間際の世界報道写真展2016になんとか行くことができました。
場所は東京目黒の恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館。今年9月に『TOP MUSEUM』としてリニューアルオープンし、世界報道写真展2016はそのこけら落としとなる展示になります。
電車で行くと、恵比寿駅から恵比寿スカイウォークを通り抜けて直進すると見えてきます。リニューアル後初なので、写真を。
チケットを飾るのは、さまよった挙句、セルビアとハンガリーの国境を超える男性が子供を抱きかかえる写真です。すごいシチュエーションですね。
実は、今回、初めての観覧です。
報道写真だから、やはりシリアスなものが多いのかな?などと、チケット写真を見てドキドキしながら向かいます。
招待券を貰っていたので、そのまま中に入り、まず飛び込んできた写真が、シリア内戦の被害で、血まみれの子供、怪我をして一人立ちすくむ子供・・・
いきなり強烈です。
その後も、
- 内戦から逃れる難民
- 中国の環境問題
- フランスのテロと対抗するデモ隊
- ネパール地震
- 絶滅危機の動物
- アフリカ像の密漁
- アメリカ軍内部の性犯罪
- チェルノブイリ原発事故の残したもの
・・・
どれもこれも、ズシンと来ます。
どんどん話題が変わっていくテレビのニュースを見ているのと、また一枚の写真を立ち止まってじっくりと見るのは、全く違います。
うれしい!!たのしい!!HAPPY!! 的な写真はございません。どれもこれも、立ち止まって考えさせられる写真。こんなことが起きているのか?と思い知らされる写真。
オランダで開催されることも影響があるのか、やはりシリアの内戦とその難民達の写真が多く展示されていましたが、いろんなところで登場する子供たちの写真、弱者の写真が記憶に残ります。自然災害ではなく、人間同士の争い。人間同士の憎しみを生む争い。生きることの大変さ。その大変さの次元が全く違う世界がある。日本でも、大震災と、原発事故がありました。今年に入って熊本の大地震、そして昨日は鳥取で大地震がありました。私は幸いなことに、それらによる大きな被害を体験せずに済んでいます。自分はなんて恵まれているのだろう。この写真展で、もっと明るい写真が増える未来がいいな。
帰りの車を運転しながら、いろんなことを考えてしまいました。
展示期間ギリギリだったけれど、なんとか見れてよかった。最初は30分位で見れるかな?と思って行ったのですが、結果、1時間半近くも見ていたようです。来年も是非、見に行こうと思います。今回はラッキーなことに無料券を頂きましたが、有料でも見る価値があると思いました。次は写真新世紀が来週から始まります。これはまた全く雰囲気が異なります。これも見に行きます。
ちなみに、建物2階にはミュージアムショップがあり、そこを通り抜けていくと、建物正面に出ます。
ところで、ズシンとくる写真の記憶に紛れて、もう一つ、記憶に残ったものが・・・
あの恵比寿ガーデンプレイスにはまったく似つかわしくない、BRICK END STAND YOKOCHOにあったお店。気になります・・・。
『スナック モーゼの寄り道』名前も凄い..